寄付募集|クム族伝統の地酒文化保存|ラオハイ・プロジェクト

ピットさん(15歳)

目次

ラオスの文化保存&若者支援を行っているWisaは、ルアンパバーン県ラオスの文化と民話研究所(CAF)と協働して少数民族クム族の伝統的なお酒、ラオハイ|(クム語:ブッカドン)の製造支援及びルアンパバーン県内での販売を開始しました。

活動のきっかけは、民話と若者FaY(Folklore and Youth)プロジェクトに参加していた若者たちの何気ない会話から生まれた、自分たちの文化を守りたい、というアイディアです。

ピットさん(15歳)
アイディアの企画発案者 ピットさん(15)

 

小さい頃に手伝っていたおばあちゃんのお酒づくり…

ピットさんが住むラックペッド村は、内戦後、ポンサリー県から移住してきたクム族が多く暮らす村。

都市ルアンパバーンに近く、生活はとても便利になった反面、どんどん伝統的な生活が近代化されています。

そんな時、今も1件の家族が続けている、クム族伝統のお酒、ラオハイ=プッカドンを作るお手伝いをしてきたピットさん。 おばあちゃんが無くなってから3年も経ったけど、子どもの頃に手伝っていたそのお酒作りがなくなってしまうことをとても不安に感じていました。

そこで、家族の協力を得ながら昔ながらのクム族伝統のお酒、ラオハイ=プッカドンを製造して、販売していくことでクム族の文化を保存するプロジェクトをスタートさせました。

ラオハイ|プッカドンってどんなお酒?

ラオハイ=プッカドンは、ハイ=カドンと呼ばれる伝統的な壺の中にお米と乾燥した籾殻を入れて発酵させた地酒です。氷と水を注ぎこんでから5分待ち、数本の竹で作った長いストローを刺して複数人で飲みます。 女性でも飲みやすく、ラオスでは新年や結婚式などのお祝いのときによく飲まれてきました。

ラオハイ・プッカドン飲んでる様子
ラオハイ・プッカドン飲んでる様子 (写真引用:Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Lao-Lao)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに詳しい作り方については、こちらの記事にあります動画を参照下さい。

動画公開|ラオハイ・ブッカドン|クム族伝統の地酒の作り方

 

日本人の不登校・ひきこもりの若者で取り組んでいる情報化まちづくりのWisaメンバーが、ピットさんが製造しているラオハイ・プッカドンの商品ロゴデザインをスタート。

Lao Hai, Pukkadon
ラオハイ・プッカドンの製品ロゴ

 

ラオハイ|プッカドン
ピットさんの家族が製造したラオハイ=プッカドン。現在はルアンパバーン県のレストランオペラハウス(Opera House)で試験的に販売提供されています。

 

 

しかし、製造はそう簡単ではありません。 ラオハイ|プッカドンを入れる壺は、ルアンパバーン市内からバイクで40分をかけたチャン・ヌア村(Chaan Neua村)でしか製造をしていません。2年に及んだコロナの後、ガソリン不足にあえぐラオスの地方では、ガソリン代が高く移動も容易ではありません。壺の持ち運びのためには、オートバイクで何度も往復しないといけないため、コストがとてもかかってしまうのです。

また、特に難しいのが竹ストローの製造です。

伝統的なクム族の竹ストロー
伝統的なクム族の竹ストローを作るため使われている道具
壺の中の籾殻を吸い込まない絶妙な大きさの穴が複数個、側面に開けられているのがわかります。

 

竹の節目は貫通していないため、特殊な金属の長い針を使ってストローを完成させます。

研究所によれば、竹ストローを製造するための竹植生と技術がある地域は、北部ラオスに限ると

フアパン県

サムヌア県

ルアンパバーン県ノンケオ村

ロンラオ村

を残すのみとなってることがわかりました。

現在、ピットさんはプロジェクトのリーダーとして、観光スポットのレストランなどに協力を要請したり、竹ストローを作るために村々に声をかけて回っています。

ピットさんを支援するための寄付を募集中…

ピットさんがリーダーとなっているチームは約3名。

レストランでラオハイ・プッカドンを販売するための①チラシ広告作りの印刷費(消耗品費)、ラミネーターの購入費、営業移動のためのガソリン代(旅費交通費)など、向こう3か月の活動経費-10万円の起業活動資金を寄付して応援してくれる方を探しています。

寄付を通じてプロジェクトを応援してください!

寄付をして下さった方には、ピットさんにしっかりと寄付が手渡ったことがわかる写真とビデオレター、そして2022年12月に開催される活動報告会へのご招待、FaYプロジェクトの定期的な活動報告メールマガジンをお届けする予定です。

このプロジェクトに関する質問は、こちらのCAF公式Facebookページから直接、ラオス語か英語でご質問もいただけます!

 

 

 

 

 

 

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