(活動報告)ラオスでチェンジメーカーを育成するワークショップを開催しました#3

目次

前回のワークショップに引き続き、その翌週-

特権|学校に行けない子どもたちをテーマにした国際プロジェクト Changers | Change Makers のプロジェクト。 今回は第2回目の報告です。

10名の学生ボランティアは、実際にルアンパバーン県の南方にあるモン族の貧しい村を訪問しました。事前に話し合った研究疑問やロジックツリーの考え方、仮設が正しかったかを確認することができました。

また現地では想定外の事実が明らかになったり、思いもかけなかったお話を村長や村の方から聞くことができました。

 

その1週間後にあたる2023年2月5日、再びみんなで集まって村での調査で明らかになったことについて話し合いました。

 

学校に行けない―ラオスの不登校と日本の不登校の違い

まず明らかとなったことは、ラオスで学校に行かない高校生を中心とした子ども・若者たちは、学校に行きたいと思っても家庭が貧しい場合には学校に行けない、ということでした。
実際のところ「行きたい」「行こう」と強い意志を持てば、行くことはできるかもしれませんが、高校が村から遠くにある場合にはバイクや自転車を持っていなければ物理的に通うことができません。
多くの場合、貧しい家庭では稲作や野菜を作る農業、豚、牛などを飼って販売するなどの畜産業を行っています。その家族・両親の手伝いをすることで、まずは生活の糧を得ることが優先されるのです。

そのため、両親や子どもたちの「学校に行くべきだ」という意識も低い、ということでした。
学校に行くことでどのようなメリットがあるのか、行かない場合にはどういった未来が待っているのか、などについて明確なイメージを沸かせることができない家庭が多いのです。

しかし、さらに大きな課題はそれが「迷信」ではなく、実際に高校や大学に進学しても、日本のように平等な働き口への採用試験がないため、伝手(つて)がなければ就職はできないのです。そのため、「学校に行くべきだよ」という押しつけだけでは、誰も納得しない、というジレンマがあります。多くの若者が、大学まで卒業をしたのに働き口がない、と不満をこぼしています。その様子をみて、ますます多くの子ども・若者たちが学校に行く選択肢を取らなくなっているのでした。

 

そのような問題の解決策は…

 

集まったChangersのアイディアでは、牛のワクチン接種や合理的な畜産業の経営方法を、困窮家庭の村人たちに教える教育の機会を与える…畜産教育を提供する案
また若者たちに学校に行く大切さを伝える情報発信や啓発を行うべきことが話し合われました。

その具体的な実現に向けては、2023年5月から動き出していく予定です。!


 

さて、そんな全3回に及んだChangersの活動の様子を動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

 
https://youtu.be/yn87Xycb8wg
 

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