お久しぶりです、モモです。
今日は「エシカル」という言葉について、調べてみました。
エシカルとは「倫理的な」という意味の日本語です。それで、「えしかる」というときは、エシカル消費(ethical consuming)やエシカルソージング(ethical sourcing)という言葉を意味します。
日本政府も環境省や経済産業省などが2~3年前から推進をしています。
あなたのお金の使い方は倫理的?
私たちがお金で払って物を買うとき、その物が生産されるプロセスには、たくさんの人や物が関わっています。
たとえば二酸化炭素排出を抑えたり地球温暖化に優しい素材を使っているのか、環境を破壊するプラスチックなどが用いられているのか。
あるいはそれを生産している人たちが長期失業者、障がい者や若者など、労働市場で不利な立場にある人たちを意識的に雇用して給料を支払っているのか。
逆にそういった人たちを安く使い捨てて、過労死とかを発生させている企業なのか。
「商品」を購入されるプロセスを粒さにみると、さまざまな倫理的価値判断があります。
エシカル(消費)とは、お金の使い方に倫理的な判断をしっかり意識することで、社会をより良く改善していく消費行動を意味します。
たとえば、環境を破壊する生産プロセスを経ている商品よりも、少し値段が高くても環境に配慮した素材や製造工程を採用して完成した商品を購入する、といった選択です。
環境省の定義も見てみましょう。
倫理的消費は、消費者基本計画(2015年3月閣議決定)において、「地域の活性化や雇用なども含む、人や社会・環境に配慮した消費行動」とされています。現代は世界中から様々な商品・サービスが選択できるようになっており、モノのライフサイクルを通じた社会や環境に対する負担や影響が、消費者から見えにくくなっています。倫理的消費とは、このライフサイクルを可視化し、社会や環境に配慮した商品・サービスを積極的に選択することで、消費者それぞれが社会的課題や環境問題の解決を考慮した消費活動を行うことと言えます。
環境省「第2節 持続可能な消費行動への転換」『平成30年環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書』
エシカル消費の具体例には、
「環境への配慮」: エコマーク商品、リサイクル製品、持続可能な森林経営や漁業の認証商品の消費
「社会への配慮」:フェアトレード商品、寄付付きの商品の消費
「人への配慮」: 若者や女性などの雇用推進につながる商品の消費
などに加えて、
「災害救助への配慮」地産地消や被災地産品の応援消費
などの4つの種類があるとされています。
このように、お金の使い方が地域活性化や社会的貧困に貢献に関係する、という意識って、とっても大事だと思いませんか?
エシカルな意識をもってますか?
環境省の白書には、消費者庁の調査も掲載されています。それによれば、 エシカルな商品・サービスの提供が企業イメージの向上につながると考える人の割合は約7割に昇ります。
エシカルな商品開発は、企業にとってもブランディングやイメージアップとなるわけです。
エシカルな商品・サービスの購入意向がある人の割合は約6割となっています。しかし、実際にエシカルな商品・サービスの購入経験がある人の割合は約3割に留まっています。
まだまだエシカルは、社会に十分に広まっていません。
エシカル=倫理的な消費への意識と行動の普及が強く求めらています。
ボイコットもエシカル?
私は、エシカルの考え方には「ボイコット」も含まれていると思います。
環境を破壊したり労働者にひどい待遇を強いるようなブラック企業、政治的な汚職に関わっている反社会的な企業が開発した商品やサービスにお金を払わない、というボイコットもエシカルに含まれるのではないかなーって思っています。
ボイコットをもっと身近に行うことで、さまざまな社会の不正に対して抗議をすることができるのではないでしょうか。
アメリカに留学した方の話しでは、アメリカでは休日にデモや政治的なスローガンを掲げた若者がたくさん街に集まっている、ということを聞きました。
しかし日本では、あまりそういった主張をしたりする文化がないと思います。
エシカルなら、あまり目立たなくても何気なく不正な企業にその企業へお金が渡らない消費活動をすることで抗議ができるのではないでしょうか。
新しい小さな企業でも倫理的にSDGsの推進へ貢献できている場合にしっかりと、みんなで応援することができるようになると思います。
キング牧師のエシカル
ボイコットが有名となったきっかけは、「モンゴメリー・バス・ボイコット事件(1955年)です。
この事件は、アメリカ合衆国アラバマ州モンゴメリー市で、公営バスの運転手のが「白人に席を譲れ」と指示したことを拒んだアフリカ系アメリカ人ローザ・パークスが逮捕されたことをきっかけに発生した、抗議運動です。
当時は貧しい黒人は、公共バスの利用者の75パーセント以上を占めていました。
その黒人たちが、社会の不正に対する抗議行動としてバスの「利用(消費)をしない」ことを集団で選択しました。
黒人は友人や知人同士で車に同乗したり、どこへ行くにも徒歩を用いました。結果として、路線バスを運営するモンゴメリー市の財政に大きな打撃を与えたのみでなく、連邦最高裁も罰金刑を取り消し、バス車内の人種分離はアメリカ合衆国憲法に違憲であると認定しました。
この判決の翌日にボイコットが終熄しています。
このボイコットを指導した人が、マーティン・ルーサー・キングでした。
まとめ
私がエシカルという言葉を知ったのは、わかこくに入ったのがきっかけでした。
でもそのときは、ちょっと意識高い系の人たちのことかなって思ってました。
私がエシカルを実感したきっかけは、私の友達が「優しい彼氏が欲しい!」といったときに、その男子がぜんぜんエシカルじゃなかった(笑)=オーガニックとかフェアトレードとかまったく無理解だった=のがきっかけです。
「彼氏は彼女にだけ優しいけど、ぜんぜん、優しくないやん!?」って ちょっと愚痴になりますが、 疑問を持ったことがきっかけです。
でも実は、私より先に彼氏を作った友達への僻み根性だったのかもしれません・・・笑
というのは、ただのきっかけエピソードです。
エシカルは2020年代のライフスタイルの、キーワードになると思っています。